CPUをCore i7 2700KからCore i7 6700に換装した。能力的には不満はないのだけれども、前回CPUを換装したのが2012年だからもう4年以上たちそろそろ故障が気になりだしたので。去年はHDDが故障したし。。
ただCPUを換装するにはCPUだけを買いなおせばよいのではない。近頃はCPUの設計に合わせてソケットの形状が変わるので、マザーボードも併せて交換しなければならない。さらにはメモリも今はDDR4が標準となっているので、メモリも買い直さなければならない。そういうわけで先日Amazonで以下のパーツを購入した。
今回CPUは「K」なし、つまりオーバークロックできないものにした。今まで「K」付きでオーバークロックして使ったことはなく、クロック周波数は落ちるけど消費電力が少なくて価格が安いので「K」なしにしたのだ。さらにCPUクーラーもついているしね。
CPU性能を比較するとこうなる。
製品名
|
Intel® Core™ i7-6700K Processor (8M Cache, up to 4.20 GHz) | Intel® Core™ i7-6700 Processor (8M Cache, up to 4.00 GHz) | Intel® Core™ i7-2700K Processor (8M Cache, up to 3.90 GHz) |
開発コード名
|
Skylake | Skylake | Sandy Bridge |
基本仕様 | |||
発売日
|
Q3'15 | Q3'15 | Q4'11 |
キャッシュ
|
8 MB SmartCache | 8 MB SmartCache | 8 MB SmartCache |
バススピード
|
8 GT/s DMI3 | 8 GT/s DMI3 | 5 GT/s DMI |
命令セット拡張
|
SSE4.1/4.2, AVX 2.0 | SSE4.1/4.2, AVX 2.0 | SSE4.1/4.2, AVX |
組込み機器向けオプションの提供
|
いいえ | はい | いいえ |
リソグラフィー
|
14 nm | 14 nm | 32 nm |
パフォーマンス | |||
コアの数
|
4 | 4 | 4 |
スレッド数
|
8 | 8 | 8 |
プロセッサー・ベース動作周波数
|
4 GHz | 3.4 GHz | 3.5 GHz |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数
|
4.2 GHz | 4 GHz | 3.9 GHz |
TDP
|
91 W | 65 W | 95 W |
メモリーの仕様 | |||
最大メモリーサイズ (メモリーの種類に依存)
|
64 GB | 64 GB | 32 GB |
メモリーの種類
|
DDR4-1866/2133, DDR3L-1333/1600 @ 1.35V | DDR4-1866/2133, DDR3L-1333/1600 @ 1.35V | DDR3 1066/1333 |
最大メモリー帯域幅
|
34.1 GB/s | 34.1 GB/s | 21 GB/s |
グラフィックスの仕様 | |||
プロセッサー・グラフィックス
|
Intel® HD Graphics 530 | Intel® HD Graphics 530 | Intel® HD Graphics 3000 |
グラフィックス ベース動作周波数
|
350 MHz | 350 MHz | 850 MHz |
グラフィックス最大動的周波数
|
1.15 GHz | 1.15 GHz | 1.35 GHz |
グラフィックス・ビデオ・メモリー最大容量
|
64 GB | 64 GB | |
4K サポート
|
Yes, at 60Hz | Yes, at 60Hz | |
最大解像度 (インテル® WiDi)‡
|
1080p | 1080p | |
最大解像度 (HDMI 1.4)‡
|
4096x2304@24Hz | 4096x2304@24Hz | |
最大解像度 (DP)‡
|
4096x2304@60Hz | 4096x2304@60Hz | |
最大解像度 (eDP - 内蔵フラットパネル)
|
4096x2304@60Hz | 4096x2304@60Hz | |
DirectX 対応
|
12 | 12 | |
OpenGL 対応
|
4.4 | 4.4 | |
インテル® クイック・シンク・ビデオ
|
はい | はい | はい |
インテル® InTru™ 3D テクノロジー
|
はい | はい | はい |
インテル® Insider™
|
はい | はい | はい |
インテル® ワイヤレス・ディスプレイ
|
はい | はい | いいえ |
インテル® クリアー・ビデオ HD テクノロジー
|
はい | はい | はい |
インテル® クリアー・ビデオ・テクノロジー
|
はい | はい | |
サポートされているディスプレイ数
|
3 | 3 | 2 |
デバイス ID
|
0x1912 | 0x1912 | 0x112 |
インテル® フレキシブル・ディスプレイ・インターフェイス (インテル® FDI)
|
はい | ||
拡張オプション | |||
PCI Express リビジョン
|
3.0 | 3.0 | 2.0 |
PCI Express 構成
|
Up to 1x16, 2x8, 1x8+2x4 | Up to 1x16, 2x8, 1x8+2x4 | |
PCI Express レーンの最大数
|
16 | 16 | 16 |
インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー
|
2.0 | 2.0 | 2.0 |
インテル® vPro テクノロジー
|
いいえ | はい | いいえ |
インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー
|
はい | はい | はい |
インテル® バーチャライゼーション・テクノロジー (VT-x)
|
はい | はい | はい |
ダイレクト I/O 向けインテル® バーチャライゼーション・テクノロジー (VT-d)
|
はい | はい | いいえ |
インテル® VT-x 拡張ページテーブル (EPT)
|
はい | はい | はい |
インテル® TSX-NI
|
はい | はい | |
インテル® 64
|
はい | はい | はい |
アイドルステート
|
はい | はい | はい |
拡張版 Intel SpeedStep ® テクノロジー
|
はい | はい | はい |
サーマル・モニタリング・テクノロジー
|
はい | はい | はい |
インテル® アイデンティティー・プロテクション・テクノロジー
|
はい | はい | はい |
インテル® ステーブル・イメージ・ プラットフォーム・プログラム (SIPP)
|
いいえ | はい | |
インテル® スモール・ビジネス・アドバンテージ
|
はい | はい | |
インテル® ファスト・メモリーアクセス
|
はい | ||
インテル® フレックス・メモリー・アクセス
|
はい | ||
インテル® データ・プロテクション・テクノロジー | |||
インテル® AES New Instructions
|
はい | はい | はい |
セキュアキー
|
はい | はい | |
インテル® ソフトウェア・ガード・エクステンションズ(インテル® SGX)
|
はい | はい | |
インテル® Memory Protection Extensions (インテル® MPX)
|
はい | はい | |
インテル® プラットフォーム・プロテクション・テクノロジー | |||
OS ガード
|
はい | はい | |
トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー
|
いいえ | はい | いいえ |
エグゼキュート・ディスエーブル・ビット
|
はい | はい | はい |
こうやって比較してみると、2700Kと6700は動作周波数的にはほとんど変わらない。ただメモリやバス帯域幅の性能向上が図られているので、全体的には2700Kよりもパフォーマンスアップしているようだ。また内蔵GPUの性能向上が著しい。そうは言っても外付けのGPUよりはやっぱり落ちるけどね。面白いのは、6700Kと6700は、オーバークロック周りの仕様だけでなく、他の機能でも差異があるということ。
マザボはZ170にした。H170でもよいんだけど、これは好みかなあ。メモリもまあごく普通のものを選択。
そしてCPU・マザボ・メモリを交換。うーんせせこましい。。ケーブルのつなぎ直しがたいへんなんだよね。
そして起動する。これだけハードが変わると再度ライセンス認証が必要になるので、実施。ただ起動はしたが、何かがおかしい。DVDドライブが1分おきくらいに「カチャカチャ」と鳴るのである。イベントを見ると「iaStorAというドライバから問題が発生したのでデバイスをリセットした」というイベントログが1分おきくらいに発生していた。いろいろ調べるとこれはLPM(Link Power Management)という機能が引き起こす問題だということが分かった。たしかにDVDドライブはかなり古いので、この問題に引っかかってしまったようだ。BIOSでLPMは無効にできるので、無効にしたらこの問題は解消した。この対応をするのに一番時間がかかった。。
換装した感想だけど、体感的にはほとんど差がない。こんなに差を感じないCPUの入れ換えは今までで初めてかもしれないな。