私は高校野球を観るのが好きである。特に県大会を観るのが。 私は近所に習志野高校があるので、習志野びいきではあるが。。
県大会は年に3回行われている。各大会は全国大会(選抜・選手権)につながる重要な意味を持っているが、勝ち上がることによって得られるものが違っている。
春季県大会は選手権予選のシード権を争う。ベスト4はAシード、ベスト8はBシード、ベスト16はCシードの権利を得る。シード権を得ると強豪校と当たる回数が少なく、順当に勝ち進む確率が高くなる。今夏はAシードに県立検見川が入り、順当に勝ち進んでベスト4まで行った。また春季県大会の決勝まで勝ち進めば、春季関東大会の出場権を得る。
夏季県大会は選手権予選となる。優勝すると夏の全国大会に出場できる。また優勝すると秋季大会の1次予選が免除となる。
秋季県大会は選抜予選の意味合いを持つ。決勝まで勝ち残れば秋季関東大会の出場権を得る。さらに関東大会でベスト4に残れば春の選抜の出場権を得ることができる。さらに関東大会で優勝すると、神宮大会の出場権を得る。神宮大会で優勝すると、関東地区の選抜出場枠が1つ増える。
今年は春季は行かなかったが、夏、そして昨日の秋季県大会を観戦した。
今千葉県は3強の時代である。3強とは木更津総合・東海大市原望洋・専大松戸である。続く強豪校としては習志野・成田・拓大紅陵・中央学院・ 市立船橋・千葉敬愛・千葉黎明・千葉経大付・銚子商あたりとなるだろうか。 今夏は木更津総合が甲子園出場を果たした。
県大会レベルで強豪校同士の対戦ともなると甲子園レベルの試合を観ることができる。今夏の選手権予選では東海大市原望洋-専大松戸の試合が、好投手同士の対戦もあって素晴らしかった。
というわけで、雨天順延もあって9/30に準決勝2試合が行われるとのことだったので、観に行ったのである。 秋季大会は、夏季大会で3年生が抜け、新チームで行わる大会でもある。さらには選手権が終わった直後に予選が始まるため、強豪校であっても波乱が起きる可能性がある。3年生の抜けた穴の埋め具合によって。特に投手はまだこれからといったことも多くて、ジャイアント・キリングが起きる可能性が高くなっている。今年も専大松戸、東海大市原望洋が敗退するなど起きていて、秋季大会は思わぬチームが優勝する可能性のある大会でもある。
拓大紅陵 - 木更津総合
拓大紅陵は強豪校ではあるものの、ここ数年は低迷が続いている。が今秋は打ち勝つ展開で東海大市原望洋を破りベスト4まで勝ち上がってきた。
私は家が出るのが遅くて、5回あたりで球場入りしたが、すでにほぼ観客席は満員であった。そらまあ今夏選手権出場チームと古豪との一戦だもんなあ。。
試合は打ち合いとなっていて、木更津総合が先に点を取り、紅陵が追いつくといった展開。7-5で突き放した時点で勝負あったかと思ったが7回裏に紅陵が追いつき、そのまま延長戦へ。そして12回裏サヨナラで紅陵が決勝進出・関東大会出場決定。下の動画は12回裏のサヨナラのシーン。
拓大紅陵はエース安藤くんが一人で12回を投げ抜いた。木更津総合はエース→11番→10番と3人の投手にスイッチしていた。木更津総合のピッチャーは3人いて、どの投手も好投手だと思う。紅陵を抑えることはできなかったが、来年の夏に向けて期待が持てる。紅陵は控え投手のポテンシャルによって、関東大会での結果が決まってくる。もしエースと控えとの差があると、勝ち抜くのは難しいかもしれない。12回を一人で投げぬいたことを考えると、投手力の差があるのかもしれないね。。
習志野 - 中央学院
習志野は秋季大会の勝ち上がり方をみると若干不安定な感じ。中央学院は強豪高であり、順当に勝ち上がってきた感じ。投手力がカギかなぁ。。と思って観戦した。
名物のブラバンはおそらくブラバン自体の大会と重なっているんだろうね。数は少なめであった。
蓋を開けてみると投手戦の様相となった。中央学院のエース・大谷くんの球速は130k後半、下手をすると140kくらいは出てたんじゃないかなと思う。威力のあるストレートと、緩急をつけたスライダーをみて、これは2点以内に抑えないと勝てないな。。と感じた。
習志野は古谷くんが先発。そのまま9回を投げぬいたが、5-6回くらいまで左打者への対応に苦しんでいた。多分右打者だと得意の外角のスライダーが決まるけど、左打者だとそれが使いづらいからだろうなと思った。審判もちょっと左打者における外角球の判定に厳しかったのもある思うし、左打者の外角へのストレートがシュート気味になってしまっていたもあるかなあと思った。なのでボールが先行し、それを修正しようとして左打者への外角球が中に入ってしまい、打ち返されてしまっていた。ほぼ左打者から得点を奪われていた。右打者に対してはよいピッチングをしていて、けっこう三振を奪っていたと思う。
そういうわけで試合自体は中央学院がエース大谷くんの2ランで先制。5回表に習志野が連打で追いつくもそのあと3点追加され5-2となり、さらには大谷くんの緩急のあるピッチングが回を追うごとによくなり、習志野打線は沈黙。古谷くんも7-8回あたりで左打者に対して内角への配球を増やすことによって安定するもそのまま試合終了。
5点取られてしまうと大谷くんの出来からすると厳しいね。やっぱり。。ということで習志野の秋はここで終了。中央学院は関東大会の出場決定。
下の動画は5回の表の習志野攻撃シーン。レッツゴー習志野はやっぱり撮っておきたかったので。。
そういうわけで
関東大会への出場校2チームが決定。じゃあ決勝戦はあってもなくてもいいんじゃない?と思うかもしれないがそうではない。秋季大会で優勝すると、関東大会の組み合わせで有利となる。優勝チームは他県2位チームとの対戦になるので、勝ち上がる確率が上がるのだ。
関東大会で2回勝てば選抜決定なので、ぜひ千葉県代表にはがんばってもらいたい。