私にとってマイクロソフトといえば、いまだにBASICというイメージが強い。8ビットのパソコンが全盛期であった30年ほど前はメジャーなメーカーのパソコンはほとんどマイクロソフトBASICのOEM版を搭載していた。シャープだけは独自のBASICであったけれど。
パソコンの黎明期にはOSといったものはなく、BASICが実質OSであった。なので8ビットパソコンの時代からOSはマイクロソフトが席巻していたことになる。
マイクロソフトBASICは仮想マシンという考えをもっていた。なので移植が容易であり、そのため多数のHWベンダにOEM供給できたのである。当時は中間言語方式といっていた。もともとAltair用のBASICとして開発したのだが最初だが、ビル・ゲイツとポール・アレンはAltairのエミュレータをミニコンピュータ PDP-10 上に作り、その上でBASICを作り上げた。その時の技術が生きたのである。
情報機器はパソコンからスマートフォン・タブレットに移行しようとしている。その中ではマイクロソフトは少数派である。どのようにして巻き返しを図っていくのか、このまま少数派で終わってしまうのか。今後が見ものである。