昨日ホキ美術館に行ってきた。
ホキ美術館は写実主義専門の美術館である。ちなみに僕は美術館なんて行ったことは一度もない。でもこの美術館のことをフジテレビの番組が紹介しているのをみて、写真のような絵画がどのように実現されているのか一度観ていたいと常日頃から思っていたのである。
僕の家からは車で1時間ほどの距離にあるこの美術館は、昭和の森に面していて反対側は普通の住宅地に面している。建物と周りの住宅地とのギャップがすごい。入館料は1500円とそこそこ高いけど建物も凝ったものだし、展示してある絵画も実にリアルに描かれていて払う以上の価値はあった。
絵画は油彩で細かく描かれていて、すこし離れてみると写真ではないかと思うほどである。近づいて観ると筆などで子細に描かれている。そのはてしない手作業が写真のような絵画として結実している。一口に写実的といってもその手法は画家によって様々であることがわかる。これは作品の実物を観ないとわからない。
人物画などは観ていてその人の肌の感触まで感じられるような気がする。それぐらい惹きこまれてしまう。
僕が一番感動したのは石黒さんの「SHAFT TOWER(赤平)」という作品。もうこれはすごい。すごいとしかいいようがない。
帰る頃には朝の暴風雨とはうってかわって雲ひとつない快晴になっていて、帰りの車窓から見える森の景色が絵画に見えてしょうがなかった。