日本代表

公開:2009-06-13 21:28
更新:2020-02-15 04:36
カテゴリ:日記

日本代表がワールドカップ出場を決めた。
しかし、それは幸運によるものと言わざるを得ない。
バルセロナとマンチェの試合を見た後では、日本代表のプレーはお粗末の一言につきる。
言い換えると、「見ごたえのある良いサッカー」がまったくできていない。

最終予選の直近の2試合は、キリンカップでの圧勝はまやかしで強化試合としてキリンカップは意味のないものであることが十分に証明できていると思う。
あんな時差ぼけでモチベーションのないチームと試合をするよりも、アウェーである程度本気モードのチームと対戦したほうがよっぽど強化できると思う。

日本代表の欠点を挙げてみたいと思う。
(あくまで欧州のトップチームと比較してだが)

・守りも攻めも「遅い」
・パスもゆるいし、トラップも下手
・パフォーマンスがピッチコンディションで非常に左右される
・しつこいプレスに弱い
・ポジションのミスマッチが起きている
・ウィングが本職でなく、守備(ボール奪取能力)力がないため、高い位置でボールキープできない
・センターフォワードでためが作れず、ウィングにボールがさばけない。
・センターフォワードの背が低くヘディングで競り負ける
・右ウィングがパサーでゴール量産能力に欠け、守備能力がなく足が遅い
・左ウィングはファウルをもらおうとしすぎ、かつ守備力がないため守勢に回ったときに、危険な位置でファウルをしてしまう
・セカンドトップがパサーで攻撃力がなく、守備ができない
・右ボランチの守備が下手
・左サイドバックの上がりが遅く、守備が下手
・右サイドバックの上がりが遅く、守備が下手
・エクストラキッカーが多すぎる
・似たような癖ある選手が多すぎる
・ポリバレントな選手が少ない、よって上がる選手、下がる選手の特性によって攻撃力・守備力が落ちる
・センターバックのうち、よく上がる選手の守備が下手、かといって攻撃は本職でないので、ヘディング以外たいしたことない
・攻めのパターンが少なすぎる
・個人技が曲芸で、ほんとの意味で怖いプレーではない
・手を使いまくって、ファウルをよくもらう

岡田監督は本気でこのチームで4強を狙えると思っているのだろうか?
アジアレベルでは通用するだろうが、欧州のチーム相手には通用しないだろう。

日本では4-2-3-1はまだ根付いているとは言いがたい。
それは本職のウィンガーがいないことに尽きる。
韓国にはパク・チソンがいるが、日本にはいない。

オシム監督のときは、さまざなフォーメーション・戦術を試していた。
なぜかというと、日本にあったフォーメーション・戦術や相手に対応するためのフォーメーション・戦術を考えていたからだ。
ヒディンクもしかりで、名将といわれる監督はそのチームにあったフォーメーション・戦術を複数駆使してよいサッカーを展開する。
(チェルシーがホームゲームでとった戦術が好例であると思う)
岡田監督にはそれがない。4-2-3-1一辺倒で戦術のオプションを試していない。選手の入れ替えをするがあくまでフォーメーションを変えようとしていない。岡田監督の采配には幅がない。
サッカーの世界では監督の采配は試合の勝ち負けに50%くらいの影響があると思う。岡田監督では采配部分ですでに欧州のチームと差が出ている。
残り1年で選手の質はそう高くはならないから、あとは監督の采配に任せるしかない。一次リーグ突破以上を目指すのなら、今すぐ名将を招聘すべきだ。だが今のJFAには名将を招聘するだけの金はないだろうから無理だろう。
結果、予選敗退が妥当だろう。

W杯まで残り1年、私の予想を裏切るような成長があり、よいサッカーをしてくれることを心より祈っている。