海外発祥のスポーツだと、どうしても他国の「模倣」で追いつこうとする日本の悪い癖というか、そういう論調が多発する。
たとえば「世界では4-4-2が主流、だから日本は遅れている」論、「フィジカルで他国に劣るから強化」論など。
日本は日本なのだ。
日本ならではのアイデンティティを保つためには、模倣によってW杯ベスト16になってもしょうがない。
他国がまねするような日本の独自スタイルを完成させるのだ。
体が小さいなら、小さいなりのサッカーをすればいい。
何も無理やり体を大きくする必要はない。
トルシエ時代で今後目指すべき日本式サッカーの片鱗は見えていた。
だから今回のW杯は誰もが日本代表の活躍を期待したのだ。
小野や稲本などの黄金世代の成熟したプレーが見たかった。
しかし、誰かがそれを壊してしまった。
今後の4年間はオシムにより、崩壊した「日本式サッカー」の再生に費やされるだろう。