鼻の頭が赤い

公開:2012-07-22 07:39
更新:2020-02-15 04:37
カテゴリ:日記

日焼けして鼻が真っ赤になった。しばらくしていると鼻の毛穴から分泌物が出てきた。どうも膿らしい。取ると角栓のような形となっている。相当なダメージのようだ。それも出なくなると今度は鼻の皮がべろっと剥けて、そこから赤い皮膚がまた現れた。赤みは徐々に取れつつあるけれど、鼻を触るとまだ「ごわごわ」した感じがある。

そんな鼻を見ているととふと「禅智内供」という言葉を思い出した。古い物語の主人公だったかな?とか思ってググると芥川龍之介の短編「鼻」の主人公だった。鼻が異常に大きくて顎まで垂れ下がっている和尚さんの話だ。「青空文庫」にあったので読んでみるとその大きな鼻を小さく治療する描写が印象的だったことを思い出した。大きな鼻を茹でて、それを足で踏んで角栓を取り出しやすくしてから、毛抜きで角栓を取り除いてまた鼻を茹でると小さくなったのだ。こんな治療は現実にはないのだろうけれどね。

内供はその大きな鼻でかなりのストレスを抱えていたのだ。なので治療したのだけれど、鼻が小さくなって容姿のバランスが崩れ、そのことで他人に笑われる結果ととなり、結局ストレスが溜まってしまう。しばらくするともとに戻るのだけれどそこで心の平安が訪れるのだ。