FastTracker 2から私のDTMスタイルが変わった。それまでは外部MIDI音源をつないでシーケンサーで鳴らしていた。このソフトのおかげでサウンドカードだけで音楽作りができるようになり、高い機材を買う必要がなくなったのだ。
FastTracker 2はプレイバックサンプラー+シーケンサーであった。サンプルはインストルメントとしてグループ化され、ループや音量のエンベロープ制御、マルチサンプル可能だった。フィルターは残念ながら無かった。サンプリングもできたような記憶もあるが定かではない。トラックは32トラックあり、各トラックにノートやエフェクトをステップ入力していくタイプである。いわゆる「MOD」スタイルの入力方式であり、楽器を弾けない私にはでとてもフィットした。
このソフトで作られたデータは.XM形式である。この形式で作られた曲は膨大にあり、それまでのPCサウンドとは一線を画するクォリティでしかもデータ容量も小さく抑えられた。またそれまでの古い形式もFastTracker 2で再生できたので、プレイヤーとしても使えた。
FastTracker 2はMS-DOS上で動作する。Windows98まではMS-DOSモードというのがあり、それで起動出来たのだが残念ながら今は起動することができない。
私はFast Tracker 2 から MOD Plug Tracker → Buzz → Psycle と使うツールを変えていて現在はAodixもしくはBuzzとなっている。
結構思い入れが強く、Native ClientでXM Playerなんかも作ってみたりしている。
First Tracker 2のイメージの強いソフトウェアもいくつかリンクしておこう。