昨日、今日と数年ぶりに村上春樹氏の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読んだ。
村上春樹氏の作品はどれも好きだけれど、その中でも一番のお気に入りだ。
何がよいかというと、一番は2つのの物語が、最初はまるで関連性がなさそうなのだが、最後にはぴたっと一致するという、今までの小説の手法ではあまりなかったところだろうか。
また、内容はまったくのフィクションだが、現実にも通じる部分があちこちにちりばめられているところ。
・ブレインウォッシュ・シャフリング
→情報セキュリティ(暗号化)
・「百科事典棒」の考え方
→高密度にして容量を拡大する
・音抜き
→消音機能付きヘッドフォン
・大食い女
→ギャル曽根?
考えさせられるのは「時間の拡大ではなく、時間を分解することで不死に到達する。」というところ。