原子力発電所の再起動について

公開:2011-06-20 09:42
更新:2020-02-15 04:36
カテゴリ:日記,地震

経産省の海江田経済産業大臣談話・声明の「原子力発電所の再起動について」。

http://www.meti.go.jp/speeches/data_ed/ed110618aaaj.html

  1. 原子力は、化石エネルギー、再生エネルギー、省エネルギーと並んで我が国の未来のエネルギーを担う重要な4つの柱の一つであり、国が安全性も含め責任を持って取り組んでいく。
  2. そのためには、東京電力福島第一原子力発電所の事故について、その実態を明らかにするとともに、受け取るべき教訓を汲み取って原子力安全対策の全体像を示し、それらを実行に移すことが不可欠である。
  3. これまで経済産業省は、各電気事業者に対し、津波による全交流電源等喪失を想定した緊急安全対策の実施を3月30日に指示し、この着実な実施により、炉心損傷等の発生防止に必要な安全性を確保していることを確認した。これにより、原子力発電所の運転継続及び再起動は安全上支障がないと考えている。なお、中部電力浜岡原子力発電所については、想定東海地震とそれに伴う大規模な津波襲来の切迫性という特別な状況を踏まえ、「一層の安心」を確保するため、例外として、運転停止を求めたものである。
  4. 今般、万一シビアアクシデントが発生した場合の対応をより迅速・的確なものとする観点から、水素爆発防止対策等の直ちに措置すべき事項について、6月7日にその実施を指示し、14日に各電力会社から報告が提出された。これを踏まえ、現地での立入検査等により厳格に評価した結果、措置は適切に実施されていることを確認した。
  5. これらの原子力発電所の安全性については、本日発表したシビアアクシデントへの対応に関する措置についての確認結果も含め、立地地域及び国民の皆様に丁寧に説明し、理解と協力を得たいと考えている。
    (中略 ...)
  6. したがって、我が国経済の今後の発展のためにも、原子力発電所の再起動を是非お願いしたい。必要があれば、私自身が立地地域に伺って、直接御説明とお願いを申し上げたい。

私は原発は反対でも賛成でもないので、納得出来れば原発は容認してもよいと考えるけれど今回の声明は受け入れがたい。

福島第一原発の事故の原因追求や得られる教訓が不十分である。福島第一原発はまだ進行中の事故であり、原因もはっきりしていないし、教訓が得られるのは事故の収束後となる。よって声明3.の対策で十分であるかどうかは、事故の収束後すべてがあきらかになった後で判明する。つまり現在はまだ安全性は担保されていない。経済的な理由もわかるけれどもそれは安全性が担保されていることが大前提であると思う。