本の虫: Boostに対する感覚

公開:2012-04-04 05:35
更新:2020-02-15 04:37
カテゴリ:日記

BoostはWin32 APIの極めて限定的なサブセットをC++でラップしたライブラリである。WindowsでC++が必要な本物のプログラムが書きたければ、やはりWin32 APIを使わなければならない。どうせWin32 APIを直接使うなら、なぜ機能が削減されたBoostなど使う必要があるのか疑問だ。そのため、Windowsユーザーだった私は、Boostの低級なライブラリには興味を示せないでいた。移植性はあるだろうが、それ以外には魅力がない。

引用元: 本の虫: Boostに対する感覚.

移植性のほかに簡単に書けるというのがあるね。threadもライブラリのみで書けばかなり抽象化されコードの見通しもよくなる。でも機能不足なのでthreadのプライオリティ制御とかはできないんだよね。そこでAPIが登場し、ライブラリとAPIが混在したコードとなり移植性が失われ、見た目汚いコードになってしまう。そうしたくなければ移植性を確保するための抽象化コードを自分で書く必要がある。

boostの低レベルライブラリがlinux,windowsの両APIを包括したようなものになればよいと思うのだが。