「ひこうき雲」はすごいアルバムだなぁと思う

公開:2017-06-15 18:43
更新:2020-02-15 04:37
カテゴリ:music

最近荒井由美(松任谷由美)の「ひこうき雲」をよく聴いている。

Youtubeでひこうき雲のマルチトラックテープを本人とキャラメル・ママのメンバー、そしてプロデューサーの有賀さん、エンジニアの吉沢さんと当時を振り返りながら聴く動画を観て、なんかいい曲だなぁと思ってAmazonでCDを買ったのがきっかけ。やっぱりMP3よりもCDのほうが音がいいよねぇ。。ということでCDを購入。買ったのは1年以上前だけどね。。

まず感じるのはユーミンの才能。当時でこのレベルの曲を書けること自体驚愕に値する。

この作品はキャラメル・ママというグループがアレンジャー・バックバンドとして参加している。メンバーはベース:細野晴臣、ギター:鈴木 茂、キーボード:松任谷正隆、ドラムス:林 立夫の4人。まあすごいわけで、このメンツでアレンジが悪くなるわけがない。。

一番すごいと思ったのはんというか細野さんのベースと林さんのバスドラの一致具合。もちろんジャストなタイミングではなく、揺れてはいるんだけど、なのにタイミングが合っているという。当時は細野さんも林さんも演奏家としては一番油ののっていた時期らしくて、リハなしでほとんど2-3テイクでOKだったらしい。

それと鈴木 茂さんには悪いんだけど、細野さんのアコースティックギターがすごく効いているんだよね。うまいなあ。。

対してユーミンのほうは、有賀さんがユーミンの声のビブラートが嫌いだったらしく、「ノン・ビブラート」唱法を会得するためにレッスンを受けさせられたという逸話がある。さらには何回も録りなおしさせられたり、マルチで音をピッチのあっているところをつなぎまくったりしたらしくて、さんざんだったようだ。

でもなんか華奢でストレートな声の感じが、すごく初々しくていい。本当に。

一番好きな曲は「きっと言える」なんだよね。「ひこうき雲」ではないという。。なんちゅうか、こう聴いているとこんなおっさんでもドキドキしてしまう。なんかこう若いころって、こういう感覚だったよなぁ、みたいな。